水彩絵具の使い方

1.道具をそろえる
2.絵具の使い方
3.ちょっとひと手間
4.仕上げた画面の保存
5.後片付け

2 絵具の使い方


・透明水彩絵の具
下に描いた描線、色が透けて見える絵具が水彩絵具です。
使い方は、色を塗り重ねて深みを出し、表現する技法が主となっています。薄い色から徐々に濃い色を塗り重ねます。透明なものがほとんどですが、白の顔料を混ぜて造られた不透明の色(グレー色、コンポーズ色など)もあります。
水彩画は透明色を使って描くので白の混ざらない色を主にそろえましょう。市販されている12色〜18色のセットからホワイトを除いた色をベースに、徐々に好きな色を加えていきましょう。水彩画では白の表現は紙の白地を活用します。ホワイトは仕上げのハイライトを入れるときなどに活躍します。

・不透明水彩絵の具(ガッシュ)
不透明水彩絵の具は、別名「ガッシュ」といいます。不透明なので、色を塗り重ねていくと下の色は見えなくなります。濃い、暗い色の上に明るい、淡い色を塗り重ねる技法が主です。透明水彩で描く時メリハリをつけるためににガッシュを少し併用してもよい効果が出ます。

・混色
2、3色を目安に様々な色を作ってみましょう。水彩画の楽しさはこの色づくりにもあります。まずそれぞれの色を思いきり水で薄めてみて、それぞれの色が持っている個性的な味を知ってみましょう。高級な透明水彩絵具は色が濃く出来ていますので、そのままでは各々の色の特徴が分かりにくいです。まず水でよく溶いてみて、色味をみてみましょう。
白を混ぜると色が不透明になってしまい、絵具の特色が失われてしまいます。色を薄めたい場合は水で薄める方が良いでしょう。

・重ね塗り
透明水彩絵具は画面上で色を重ねると、明暗や濃淡の表現が自由自在です。失敗した場合は水を含ませた筆で溶かし、取り去ることもできるため便利です。その場合は水彩画に適した表面の強い水彩紙を使いましょう。
筆に水分をたっぷり含ませて色を塗り、その上に別の色を重ねて自然に混じりあい、重なりあった色の表現を楽しむウォッシュ技法、逆に筆に含ませる水分を少なくして荒いタッチで描いて色を重ねる手法など、テクニックは様々です。
色を塗った面が乾燥しないうちに新たな色を重ねる、乾燥してから色を重ねるなど、自由に試してみましょう。


3 ちょっとひと手間


・にじみを調整するには
水彩紙や和紙には水彩絵具がよくにじみます。このにじみ具合を調整するために、あらかじめ水彩紙には「にじみ止め」のサイズ(表面処理)が施されています。初心者の方は、表面が荒くなっている「荒目」の紙を使うと良いでしょう。まずは、様々な種類の紙を試してにじみ具合を比べてみましょう。
メディウムという、絵具の性質や絵具の光沢、乾燥速度を調整する画溶液を用いてにじみ具合を調節することも可能です。
紙へのにじみを良くしたい場合は、ニュートン社、ターレンス社、ルフラン社、ホルベイン社などが出している「オックスゴール」を水で希釈し、紙に塗布しましょう。紙に絵具がよくしみこむようになります。
にじみを少なくしたい場合は、「サイジング液」を水で薄めて紙に塗布しましょう。水で薄める度合いによって、にじみ具合を調節できます。また、ジェル状のメディウムを絵具に混ぜると絵具に粘りが生じ、にじみが少なくなります。

・絵の具がつかないようマスキングする
水彩画で紙の白を活用して表現したい場合は、その部分にマスキング液を塗布しましょう。マスキング液はゴムの液です。乾燥すると、その上に水彩絵具を塗っても下の水彩紙まで絵具が染み込まないので色を抜くことができるのです。マスキング液は絵具が乾いたら除去用の生ゴムで擦って除去しましょう。


4 仕上げた画面の保存


・画面を保護するには
水彩画には通常光沢はありません。光沢を出して画面の雰囲気を調整したい場合は、作品の完成後に「水彩画用グロスバーニッシュ」を吹き付けると画面に光沢が出、色も明快になります。水彩絵具を盛りあげる、ペースト状のアラビヤゴムメデイウムを混ぜて描いても光沢が出ます。制作中に画面に部分的に光沢が生じ、画面全体をマットに統一したい場合は「水彩画用マットバーニッシュ」を吹き付けましょう。

水彩絵具で描いた作品は絵具の厚みが無いので、光線に当てると褪色しやすいものです。特に太陽の光線に含まれている紫外線に弱いです。保護対策として紫外線カットのガラスを入れた額に入れる方法もありますが、作品に紫外線カットのスプレーを吹き付けておくと万全でしょう。紫外線カットの仕上げ用バーニスには光沢が出るものと、マットで光沢の出ないものがありますので目的に応じて使い分けましょう。


5 後片付け


・水彩絵の具を使用した後は
水彩画の後片付けは油絵やアクリル画に比べるととても楽なものです。
パレットは水を含ませたティッシュや布で残った絵具を除去しましょう。ホーロー製のパレットはすぐ汚れが落ちるので便利です。
筆は水でよく洗いましょう。汚れが残っていると、筆が早く傷む原因となります。


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